「唯一無二」自分を大切に!~地図は領土ではない~

仏教でいう極楽浄土には、七宝からなる池があり、その池の中に咲く蓮の花は、まるで車輪のような大きさだといわれます。

その花の色は、青、黄、赤、白など、実に鮮やかで、
青い花は青い光を、
黄色い花は黄色い光を、
赤い花は赤い光を、
白い花は白い光を発していて、
それぞれが神秘的で、その美しさとかぐわしさはたとえようがないほど・・・

これは、『仏説阿弥陀経』のはじめの部分で、
ブッダが弟子の舎利弗に極楽浄土のすばらしさを説き聞かせている、その情景描写の一節です。

その蓮の花は、青、黄、赤、白の四色があり、それぞれが同色の光を発しているというのです。

NLPには〝8つの前提“があります。
その中でもNLPの要となる、とても大切な素晴らしい言葉があります。

「地図は領土ではない」
この言葉を聞いて、どんなイメージが思い浮かびますか?
私は、この「地図は領土ではない」いう言葉のフレーズを初めて知ったとき、大きな衝撃とエネルギーが身体の中を走るのを感じました。

意味は、
自分が現地(現実)と思っている「地図」と、「現実」とは異なる「地図」は、実際の「土地」ではない。
他人の「地図」と自分の持っている「地図」は違う。
・・・・など様々です。

NLPでは、「地図」は思考だったり、知識だったり、生活、文化など、その人のもつ全てをリソースという言葉で表現します。

人間は、外の世界から五感を通して情報を取り入れます。
そして、五感によってインストールされた経験は、独自の価値観を生み、記憶として蓄積します。
これこそが、“プログラミング”であり、私らしさ、性格や個性になります。
誰一人として同じプログラムを持つ人はおらず、それぞれの地図は違って当たり前なのです。

多くの人はよく、他人とのコミュニケーションに悩みます。
相手の「地図」との自分の「地図」の相違、双方の思考のプログラムのギャップに気づくことで、改善策ができるのがNLPの考え方の一つです。

「世界に一つだけの花」。
もはや日本だけではなく、世界的にも有名な曲となりましたね。

『花屋の店先に並んだ いろんな花をみていた
ひとそれぞれ好みはあるけれど どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて 争う事もしないで
バケツの中 誇らしげに
しゃんと胸を張っている
それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で 一番になりたがる?
そうさ僕らは、世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい
・・・・・・・・・・
小さな花や大きな花 一つとして同じものはないから
NO.1にならなくてもいい もともと特別な Only one 』

いかがですか?この歌詞。素晴らしいと思いませんか?
私は昔、この歌詞を聴くたびに、他人と比べてしまう自分に気づきました。

なぜ、いつも自分を卑下して、自信がないって思うのだろうか?

NLPでは「地図は領土ではない」
四字熟語では「唯一無二」
仏教では「天上天下唯我独尊」
という教えがあるように、いずれも表現が違うにしても、古代から伝えられていることは同じです。

青い花には青い光
黄色い花には黄色い光
・・・・
自分には自分の光
私には私の光
そして、あの人にはあの人の光

気づかなかった自分の「地図」、他人の「地図」のことを、少しだけ分かると、何か変化が起きるかもしれませんね。

そして、自分との、そして他者とのコミュニケーション方法がきっと見つかるかもしれません。
更に新しい発見ができるのも楽しみです。

(すだっち)

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