学びには終わりはありません。
学びは一生続くもの、そして学びは人生を豊かにしてくれます。
人の人生には「学習」と「成長」というテーマが与えられていると思います。
ことある毎に人生には学習の機会が与えられ、その中でどのような「気づき」が得られたか?その「気づき」の視点や質によって「成長」と「変化」、そして「喜び」のレベルも変わると思っています。

こういうことが理解できたのは、最近かもしれません。
昔の私は、そのような考えもプロセスも浮かばず、何かしらの出来事が起これば感情に蓋をして心のタンスに仕舞い込むようなところがありました。
脳が未熟だったので、経験を「学習」だと捉えるプロセスがなかったんですね。

過去をふり返ると、特に「不公平さ」に対して強くネガティブに感じていたようです・・・
たびたび、「環境」や「才能」というキーワードに反応をしていました。その刺激が介入すると苛立ちや自己卑下が始まり、気を揉み始めたり腹を立てたり・・・。もどかしさの余り、他人や自分のせいにしたりしていました。
まぁしょうがないですよね「人間だもの」。
相田みつをさんの言葉に、多々救われることがありましたね。

NLPには「8つの前提」という、とても大事な考え方があります。
NLPの「哲学」とでもいうべきもので、人のあり方を総まとめしたものです。
重要なNLPのエッセンスを凝縮したものが「8つの前提」だ、といっても過言ではありません。
NLPの団体によって表現や数が異なる場合もありますが、いずれも内容は同じです。米国NLP協会™リチャード・バンドラー博士の団体では8つが伝えられています。

◆ 地図は領土ではない。(地図は実際の場所ではありません)
◆ すべての行為には肯定的な「意図」があり、全ての行為の価値はそれが行なわれる 「分脈」によって決まる。
◆ 失敗は無い、あるのは「フィードバック」だけである。望みどおりの結果が得られたかどうかにかかわらず、すべての行為は「達成された成功」である。
◆ コミュニケーションの意味は、受け取る相手の「反応」で決まる。
◆ 人間は「視覚(V)聴覚(A)身体感覚(K)嗅覚(O)味覚(G)」の五感を通した情報によって、環境や経験を識別し、表現することができる。
◆ 人が変化するために必要な「リソース」は既に自分の中にある。
◆ 現実の体験の「内容」を変えるよりも、現実を体験する「プロセスを変える」能力の方が重要で、価値のあることが多い。
◆人は常にプラスの価値を持っている。問題は「行為の価値」である。その人の内側・外側の反応に価値があり、それが適切かどうかである。

NLPに出会って、この8つの前提を知って、目から鱗が落ちました。
特に、前提の中の「地図は領土ではない」という言葉を聞いた時の経験です。
解釈は、「人はみんな違う」。他にも捉え方はあるのですが、私にはこの解釈が格別に響きました。たった10文字ですが、もの凄い衝撃を受けました。

「人間だもの」・・・
慣れ親しんだ、この言葉の内容、受取り方も、すっかり言葉のサブモダリティが変わりました。要するに以前とは異なる視点で別の解釈で言葉を捉えることができたのです。
ほんと言葉って不思議。
「人間だもの」・・・この言葉をモデルにして、たくさんの解釈を幾つも持てるようになりました。
例えばこのように・・・
「人間だから失敗はあるよ」「人間は神様じゃないんだから」「人間には限界はあるのだよ」「人間だからしょうがないさ、人はみんな違って当然だよ」「そう感じるの当然だよ、だから人生は面白い!」「人間はそれでも生きていられるんだ、一緒にがんばろうな」

NLPの前提に出会ってから、言い訳する頻度が減って「自分」の素晴らしいところに目を向けるられるようになりました。
NLPではそれを「リソース」といいますが。
「リソース」という言葉が私の地図に存在するようになって、‟自分には山ほどリソースがある!”ことに気づきました。そして、私の存在自体が価値なんだ、という所に行き着いたのです。
人の脳には、削除・歪曲・一般化という人間の成長を妨げる営みがあります。
その一つに「比較」があります。この比較、使い方をひとたび誤れば、飛んでもない方向へ行くことにもなりかねません。「比較」は成長を妨げるパターンの一つです。

私は今まで「比較」の使い方を間違えていたことに気づきました。
「比較」は、自分の優れているところ、リソースを見つけるためにとても役立つということ。そして「比較」は、自分に足りないものは何か?のギャップに気づかせてくれるのに役立つことも。劣等感のある人間にとっては、こんな些細な気づきが大きな発見になり、成長の一歩に繫がるのです。
足りないものに気づいたら補えば良い、必要あらば「チャレンジ」すれば良い!とういう風に思考が変化してきたのです。
視点が変わったので、これは「リフレーミング」にあたりますね。

理想的な「他人」がいれば、それをモデルに仕立てて、”モデリング”の対象にすれば良いのです。「比較」をポジティブに使用すれば、自分の可能性が拡大できるのです。
指をくわえて拗ねるのではなく、他人がやっていることをひたすら真似をして、自分なりにチャレンジすれは良いということ‟だけ”なのです。
もし、スムーズにできないとすれば、それは思考の部分の「感情」の仕業かもしれません。「素直にできないのはどうしてなのかな?」と、自分に問い合わせすることで、問題の出所が浮かぶこともあります。

「人間だもの」必ずできます。
(「人間だもの」を、‟しょうがない”と解釈すると気分は安らかですが、回避する方に気持ちが泳ぐ場合もあるかもしれません。言葉の使い方・解釈は思考に変化を起こしますね)

「8つの前提」の意味を一つ一つよく理解をして、日々の出来事をなんとなくやり過ごすのではなく、体験を五感で感じながら一つ一つ丁寧にNLPに当てはめて実践して欲しいな、と思います。
そして私自身も、必ずこれらの前提を実践し続けていこうと心に決めています。

「プラクティス!プラクティス!プラクティス!」(学習!学習!学習!)
リチャード・バンドラーはいつもいつも私たちに伝えています。

経験=学習、「経験なくして成長はなし」ですね。
人間の思考の構造(言語野も含)が理解できればできるほど、より実現可能性は高くなります。
学習の4段階の最高レベル、無意識的有能になれるまで頑張りましょう!
GO FOR IT!!

NLPトレーナー:すだっち(須田由美子)








PAGE TOP