■曼荼羅(マンダラ)とは
曼荼羅とは、古代インドの言葉だったサンスクリットで「聖なる円輪」を意味する言葉です。漢字で書くと「曼荼羅」とか「曼陀羅」になります。「mandala:マンダラ」マンダは「本質」、ラは「有する」という意味なので、曼荼羅は「本質を有する」という意味になります。
マンダラを開発したのは、今から1500年くらい前、インド仏教の歴史の中でいちばんに登場した密教でした。もっとも重要な瞑想や儀式に用いられていました。

■ユングと曼荼羅
カール・グスタフ・ユングも描いた曼荼羅模様。心理学の世界で曼荼羅というと「ユングのマンダラ」が有名です。
ユングはスイスが生んだ精神医学者で、分析心理学の創始者としてよく知られています。
ユングの曼荼羅への強い関心は、二つの方向性から芽生えました。
一つはユングの個人的体験に由来し、もう一つは、精神を病む人々の治療の中で見出したものです。
父のように慕っていたフロイトと学術的な相違によって決別した後、ユングは精神病かと思われるほどの危険な精神状態に陥っていきました。その時、ユングは自身の無意識と向き合う過程の中で、円などの図形を使った曼荼羅のような模様をたくさん描いていたそうです。
後にユングは自分が描いていた模様が東洋で「曼荼羅」と呼ばれていることを知り、曼荼羅が人類に普遍的な表現だということに気付きます。ユングは心が変容するときに表れる魂の元型表現を「マンダラ」と名付け、心理療法の中で重要視するようになりました。

■曼荼羅を通して心と体の声を聴く
「最近、どのくらい自分の心や体と向き合う時間をもちましたか?」
変化の激しい現在社会は、心と体にストレスがたまりがちです。
時には静かな環境で自分自身と向き合い、心や体の声に耳を傾けることも大切です。自分自身と向き合い、忘れがちな本来の自分を取り戻す、“自分とコミュニケーションできる”のが曼荼羅アートセラピーなのです。
心の中の宇宙をのぞいてみませんか?

■曼荼羅アートのセラピー効果
・たっぷりの時間をかけて丁寧に、時には糸かけに苦労をしていく行為そのものに意味があります。思う通りにいく時、そして上手くいかない時、それなりに努力を要します。その場合、指先や手のひら、すべての「五感」を使いますので感覚も磨かれていきます。ひいては脳細胞も活性化します。「手作業」に大切な意味があるのです。
・曼荼羅創りはとてもシンプルな作業で、とてもリズミカル。曼荼羅アートに取り組むことで意識が自然に集中していくのがわかります。
・曼荼羅の整った形を視覚化する事で、「今ここ」の自分自身の思考や感情に気づくことができ、バランスも整います。
・緊張やストレスからの解放されます。曼荼羅アートに集中していると日常の緊張やストレスから解放され、心が軽くなります。

曼荼羅は7色の糸を使います。直感で選ぶか、考えて選ぶかは自由です。
そのどちらも自分で決めて選んだ色です。誰しも自分独自の美的センスを持ち合わせていますので、バランスを考慮しながら糸を選んでいきます。
完成時のイメージが予めあって、糸を選んでいっても良いでしょう。

ご要望あれば、親子で楽しむワークショップも可能です。
シンプルなデザインですが、十分楽しく作業ができます。
また、学校教育現場・福祉施設でも開催経験もございますので、ぜひお気軽にお声掛け下さい。予算などのご要望にもお応えします。

制作時間:120分~180分
参加費:5500円(材料費込み)

開催リクエストなど、ご要望がある方はお問合せフォームへ

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